様々な骨の再生法を用いたインプラント治療のご紹介
2022/04/24
サイナスリフトとソケットリフトを同時に行った症例
静脈内鎮静法を併用し眠っている間に終わる無痛治療
上顎臼歯(上の奥歯)のインプラント治療
様々な症例に対応するための骨の再生法、デジタル技術の応用でより安心、安全なインプラント治療
皆様こんにちは。世田谷区・駒沢大学駅徒歩1分・T‘sデンタルオフィス駒沢院長の濱田です。本日は患者様の治療を介して、上顎の奥歯で用いられる骨の再生法(足りない骨を作り出す方法)をご紹介させて頂きます。また患者様はとても歯科治療がお苦手でらっしゃる方ですので、細かい処置は全て笑気吸入鎮静法(気分が落ち着くガスを吸いながらの治療)、手術は麻酔科医管理のもと静脈内鎮静法(点滴でほとんど寝てしまうお薬を使った治療)で行わせて頂きました。
上顎の奥歯の上には上顎洞と呼ばれる鼻とつながる空洞があり、稀に歯の根っこに膿が溜まるとこの空洞の中にばい菌が入ってしまい、歯性上顎洞炎という歯からくる蓄膿症になってしまうことがあります。その様な状態の悪い歯をやむを得ず抜くと、口と上顎洞がつながる穴が開いてしまい、口から飲んだ味噌汁等が鼻からでてしまうような状態が起こります。この患者様は一年前にその様な状態がありその穴を塞ぐ手術、処置を以前させて頂きました。(口腔上顎洞瘻孔閉鎖術)
今回はその上顎洞のダメージが十分に回復するのを待って、患者様も待望されていました奥歯のインプラント治療を開始させて頂きました。ただしそこには成功のために考慮しなければならない問題がいくつもありました。

実際の術式について
この部分が実際にインプラントを入れさせて頂く部位のアップになります。前方のインプラントが大きく上顎洞の空洞内にはみ出しているのが分かります。後方のインプラントはやや骨の厚みがある部分にピンポイントで入れる計画ですが、ほんの少し骨の高さが足りません。また以前に上顎洞を損傷したしたことによる切り立った崖のような部分(赤丸)があり、後述させて頂きますがこれにより一筋縄ではいかない症例になります。いづれにせよ骨の量が足りないので骨の再生治療(骨増生)が必要になります。ではこういった場合の骨の再生法をご紹介させて頂きます。

サイナスリフト法(上顎洞底挙上術)
ラテラルアプローチ
上顎洞までの骨の厚みが著しく少ない場合にはこちらの方法を選択します。40年以上の長い歴史のある確実性の高い方法です。上顎洞の横から穴を開け中の粘膜を慎重に剥がし、そこに人工の骨を移植します。この方法のメリットは骨がほとんど無くてもインプラントが可能になること。粘膜を直接見ながら行う手術なので確実性が高いところにあります。デメリットとしては術後の腫れがやや強いこと、場合によってはお顔に内出血が生じることがあります。また上顎洞内に前述した赤丸のように反り立つ壁のような部分があると、粘膜を上手に剥がすのが難しい場合があります。今回はその様な部分があったために後方のインプラントはある程度骨の厚みのある部分をコンピューターガイドでピンポイントで狙い、後述するもう一つの骨の再生法を併用いたしました。
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